作品シナリオはしっかり
さなだボンバイエ さん
名作文学をアイドル松田聖子を主演にして実写化したものです。原作を読んで涙したほどなので、作品シナリオはしっかりしています。
アイドルを起用することで安っぽくなるというような先入観は持ちがちです。わたしだってそうでした。
しかし松田聖子のあどけない演技、清純な感じはヒロイン民子を見事実写化したことに成功しています。愛し合う民子と政夫ははっきりとそれを口にしません。
政夫は自分は野菊が好き、民子は野菊のようだと言って花を例え話しにして遠回しに告白します。この純粋でウブな感じが憎いです。最後は悲しい恋の結末が待っています。
大人になった政夫が綺麗な夕陽をバックに涙を流しながら民子の墓に手を合わせるシーンは忘れられません。松田聖子の担当した主題歌「花一色」は名曲でした。