映画「紅の豚」の感想・評価・見どころは?似ている作品は?

監督: 宮崎駿
声優: 森山周一郎、加藤登紀子、岡村明美、大塚明夫、桂三枝、上條恒彦、関弘子、古本新之輔

宮崎駿監督の不朽の名作「紅の豚」は、飛行機と空のロマンを描いたアニメーション映画です。第一次世界大戦後のイタリアを舞台に、豚の姿に呪われた元エースパイロット、ポルコ・ロッソの冒険を追います。彼の挑戦、恋、そして空賊との戦いは、観る者を魅了し続けています。

この記事では映画「紅の豚」の見どころや魅力などについて解説し、視聴者の口コミをまとめております。映画「紅の豚」と類似していると思われる作品についても、いくつかピックアップしているので、ご興味のある方はぜひ参考にして下さい。

映画「紅の豚」の見どころは?

映画「紅の豚」は、宮崎駿監督によるスタジオジブリ制作のアニメーション映画で、世界大恐慌の時代のイタリア、アドリア海を舞台に、飛行艇を乗り回す空賊と、空賊相手の賞金稼ぎを生業とするブタの姿をした退役軍人操縦士の物語です。

映画「紅の豚」の見どころは、まず主人公のポルコ・ロッソが挙げられます。彼は魔法でブタの姿になった退役軍人操縦士で、見た目はブタの姿だが、中身は非常に男くさいブタが必見です。彼の声優は森山周一郎さんで、渋い声がポルコのキャラクターを引き立てています。

また、本作は第一次世界大戦と第二次世界大戦をつなぐ時代の物語であり、物語の随所に戦火の臭いがする作品ですが、不思議と戦争映画には見えないのも魅力の一つです。

それは、登場人物の多くが戦争に対して興味を示していなかったり、個人的な欲求のために行動を起こしていたり、そして笑顔に溢れているシーンが描かれているからです。

さらに、ヒロインのマダム・ジーナ役は、歌手・女優の加藤登紀子さんが演じています。ジーナはポルコ・ロッソとは幼なじみであり、「ホテル・アドリアーノ」の経営者でもある美女で、彼女の存在が物語に深みを加えています。

最後に、アメリカからやってきた飛行艇乗りのミスター・カーチス役は、ベテラン声優の大塚明夫さんが演じています。彼はポルコのライバルで、自らの名前と同じカーチス水上戦闘機を駆る傭兵パイロットで、彼とポルコとの空中戦も見どころの一つです。

このように、この映画は魅力的で見どころも多いですが、その独特の世界観とキャラクターたち、そして宮崎駿監督の緻密な描写によって、多くの視聴者を魅了してきました。

映画「紅の豚」を見た人の口コミまとめ

映画「紅の豚」を見た人たちの口コミを簡単にまとめてみました。ざっと次のような感じです。

  • 紅の豚はジブリ作品の中でも一番の名作。
  • ポルコがカッコイイし、女性たちも素敵。
  • ジブリの絵は落ち着くから好き。
  • ロマンに満ちている。
  • 大人になってからのジブリは色々沁みる。

映画「紅の豚」を見た人たちの口コミを見ると、この作品がジブリ作品の中でも最高傑作の1つと評されていることがわかります。ポルコ・ロッソの魅力的なキャラクター性や、ロマンチックな世界観、そして宮崎駿監督ならではの美しい映像表現が高く評価されています。

また、大人になってから見返すと新しい発見があるなど、作品の奥深さも指摘されています。ジブリファンを中心に幅広い支持を得ている作品といえるでしょう。

映画「紅の豚」に似ている映画は?

映画「紅の豚」に似ていると思われる映画をいくつかピックアップしたいと思います。

天空の城ラピュタ

映画「天空の城ラピュタ」は宮崎駿監督の代表作の1つで、空を舞台にした冒険ファンタジー作品です。主人公のパズーは、空賊の娘のシータと出会い、空中都市ラピュタを探索する物語です。
「紅の豚」と同様、空を舞台にした物語で、主人公が自由を求めながらも、人間社会との葛藤を描いています。また、宮崎監督ならではの美しい空中シーンや、ロマンチックな雰囲気も共通しています。

風の谷のナウシカ

映画「風の谷のナウシカ」も宮崎駿監督の代表作の1つで、汚染された大地を舞台にした物語です。主人公のナウシカは、自然との共生を目指しながら、人間社会の対立に巻き込まれていきます。「紅の豚」と同様、主人公が自身のアイデンティティと向き合いながら、人間社会との葛藤を描いています。また、宮崎監督ならではの環境問題への問題提起も共通しています。

ハウルの動く城

映画「ハウルの動く城」も宮崎駿監督の作品で、魔法使いのハウルと主人公のソフィーの出会いを描いた作品です。ファンタジーの世界観の中で、人間関係や自己実現といったテーマを丁寧に描いています。
「紅の豚」と同様、主人公が自身のアイデンティティと向き合いながら、人間社会との葛藤を描いています。また、宮崎監督ならではの美しい映像表現も共通しています。

映画「紅の豚」みんなの感想・評価

映画「紅の豚」を見た人たちの感想・評価です。

評価の平均:4.8 4.8 (6件)

そこには男のロマンがあります

ニックネーム:mikiniki さん

評価:4

ジブリ映画といえばどこかファミリー向けというイメージがありますが、この紅の豚だけはどこか男のロマンを追っている作品という印象です。

なぜ、豚なのかという問題もありますが、豚がカッコつけて男をやっているところにもなにやらロマンを感じてしまいます。

カーチスとポルコの飛行艇での戦闘シーンからボクシング対決での流れなど所詮は男の争いなんてこんな感じで馬鹿げたものというオマージュのようにも取れます。

ですが、ポルコが見せる随所のでのきらりと光るカッコよさもまたこの作品の魅力です。

政府のスパイから逃走するときのポルコや、フィオの寝顔を見るときのポルコなど、かつて人間だったころのかっこよかったポルコが垣間見られる瞬間もまた男のロマンを感じます。

あまり深いことは考えず、カッコいいポルコを感じてもらいたいと思います。

削除する

大人の夏休み

ニックネーム:ラミ さん

評価:5

ジブリ映画で一番好きな作品です。軍国主義という暗い時代を背景にして、時代の流れに背いて不器用に、でもかっこよく生きているポルコの姿にしびれます。

カーチスとの決闘の日に大の大人たちが集まってバカなお祭りを始めてしまう所で何故か毎回泣きそうな気持になります。その日のポルコ達の空中戦の凄さのように、こんな瞬間はもう二度と訪れないと分かってしまうからでしょうか。

最後にポルコがフィオを堅気の世界に戻してしまうのも、こんな日々はもうすぐ終わってしまうと知っていたからかなと思っています。

もちろんポルコの心にはジーナがいてフィオを受け入れられないという理由もあったのでしょうが。取り戻せない時間があることを知っている世代の人は楽しめるのではないかと思います。

削除する

空を自分のものにした。

ニックネーム:can さん

評価:5

大好きな作品です。実際に作品を見る前は「何で主人公が豚?」と拒否感も強かったのですが、見ると……見ても若干可愛くないのですが、でも内容に合っていることはわかります。

しかし正直、ブタに森山周一郎の美声は最初は違和感がありました。

とにかく飛行機乗りがかっこいい!空を飛ぶことを、まるで自動車を操縦することのように軽々とやってのけていて、その自由な感じがとても素敵。

故障寸前の飛行機なのに、落ちたら死ぬのに、そういったことを感じさせない、空を自分のフィールドにした感覚が好きでした。

一番好きなのはアドリア海へ抜けたあの瞬間。一瞬で海になる。加藤登紀子の歌う「さくらんぼの実る頃」「時には昔の話を」も良かったですね。今でも時々カラオケで歌います。

削除する

大人のジブリ

ニックネーム:カープ大好き さん

評価:5

この作品はCMの宣伝で豚がクールなセリフを言っているのを見て単純に格好いいなと思い、見たくなりました。

あと、個人的にヨーロッパ地域を舞台にした第一次世界大戦から第二次世界大戦の間の時代が好きで、この作品でもその時代の世界情勢を表しているのが良いので見ました。見た結果はとても面白かったです。

何故かというと、豚が戦闘機を動かして一匹狼で賞金稼ぎをしているのがギャップがあり、尚且つ、クールなセリフを言っている所です。

そんな作品を見ていく中で一番心に残ったことと共感できた部分は「飛べねぇ豚はただの豚だ」という主人公マルコのことをマドンナ役のジーナが心配する時に返したセリフです。

このセリフを見て確かに今の見た目の姿のままでは何もできないのと同じだと思い、尚且つ、クールなセリフだったのが良かったです。

退屈だったシーンや改善点や共感できなかった部分や辻褄が合わなかったことや疑問に思った場面は私個人の意見として、全くありません。ずっと楽しんで見れました。

この作品をおすすめできる人は大人のカッコいいクールさ表す作品を求める人やこの時代背景が好きな人だと思います。

逆におすすめできない人はジブリなので純粋な不思議なファンタジーさを求める人には合わないと思います。何故かというと、この映画は『豚』が登場する以外の事は歴史的に現実的なことを描写されていてるからです。

削除する

男ならわかってくれるはず

ニックネーム:まるこ さん

評価:5

主人公のポルコはデブでちんちくりんで、おまけに豚なのに、どうしてこんなにかっこいいのでしょう。

夢、ロマン、冒険、飛行機などイチイチ男心をくすぐってきます。多分宮崎監督は作っていて楽しかっただろうな、なんて想像してしまいます。

さて、この物語にはジーナとフィオという二人の女性が登場しますが、大人になった今観返してみると、キャラクターの描写に少々物足りなさを感じます。女性としての魅力や面白さが乏しいような気がするのです。

でもそれもアリだなと思います。というよりは、敢えてそうしているのではないかと思います。この作品は大人の男のためのものです。

大人の男のかっこよさ、ダンディズムを追求した映画なのです。男性の心のなかには誰しも、大なり小なり、ポルコのような理想像があるのではないでしょうか。

削除する

最高のブタ野郎

ニックネーム:イカロス さん

評価:5

赤い飛行的に乗って天才的な飛行テクニックをもつ主人公のポルコは、正に文字通り最高のブタ野郎だと思います。

ロマンを追い求めて戦い続けるポルコが言うセリフの「飛ばない豚は、ただの豚さ」というフレーズは本当に格好良いと思います。

見た目は中年の小太りな豚顔のおじさんで、夢を追い求めて映画を撮り続ける宮崎駿さんのイメージにぴったりと当てはまります。そんなポルコに憧れている名目上は人質の整備士であるフィヨが可愛すぎます。

今までのジブリのヒロインとはタイプが違うような気がしますが、現代的センスを持ち合わせていて、しっかりしていて魅力的で素敵です。また、戦争の矛盾を伝えるようなメッセージが盛り込まれているのもポイントだと思います。

削除する

レビューを投稿する

まとめ

映画「紅の豚」の見どころを解説し、実際に映画を見た人たちの感想や評価を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この映画は、アニメーションやファンタジーが好きな方、特にスタジオジブリや宮崎駿監督の作品が好きな方におすすめです。また、歴史や航空に興味がある方、ロマンチックな物語が好きな方にも楽しんでいただけるでしょう。さらに、キャラクターの成長や人間関係の描写に魅力を感じる方にもおすすめです。

一方、この映画は、現実主義的なストーリーや現代の社会問題に焦点を当てた映画を好む方には必ずしもおすすめできません。また、アクションやスリルを求める方、特殊効果やCGIが豊富な映画を好む方には、この映画の古風で落ち着いたアニメーションスタイルは物足りないかもしれません。