映画「人魚の眠る家」の感想・評価・見どころは?似ている作品は?

監督:堤幸彦
出演:篠原涼子、西島秀俊、坂口健太郎、川栄李奈、山口紗弥加、田中哲司、斉木しげる、大倉孝二、駿河太郎、ミスターちん、遠藤雄弥、利重剛、稲垣来泉、斎藤汰鷹、荒川梨杏、荒木飛羽、田中泯、松坂慶子

映画「人魚の眠る家」は、家族の絆と試練を描いた感動作です。娘の命を巡る究極の選択が、観る者の心を揺さぶり、生と死の境界線上で揺れ動く家族の姿は、誰もが直面するかもしれない現実を突きつけます。

映画「人魚の眠る家」の見どころは?

映画「人魚の眠る家」は、東野圭吾による同名の小説を原作とした日本映画で、2018年に公開されました。この映画は、家族の絆、愛情、そして人間の生と死について深く掘り下げた作品で、観る者に多くの感情と考えを喚起します。

主なキャストには、篠原涼子さんが母親の播磨薫子役、西島秀俊さんが父親の播磨和昌役、坂口健太郎さんが星野祐也役、川栄李奈さんが川嶋真緒役、山口紗弥加さんが美晴役、田中哲司さんが進藤役、稲垣来泉さんが瑞穂役、斎藤汰鷹さんが生人役として出演しています。

この映画の見どころは、篠原涼子さんと西島秀俊さんという二人の主演俳優の演技が素晴らしいことです。篠原涼子さんは薫子という母親役を、西島秀俊さんは和昌という父親役を見事に演じています。特に篠原涼子さんの演技は、母親としての愛情と苦悩を深く描き出しており、観る者の心を強く打ちます。

また、映画の監督は堤幸彦さんで、彼の独特の演出が映画全体を通して見られます。彼の演出は、観る者を映画の世界に引き込み、感情的な絆を深めるのに一役買っています。

さらに、映画のテーマである「脳死」と「生と死」についての描写も見どころの一つです。映画は、脳死と診断された娘を持つ家族が直面する苦悩と葛藤をリアルに描き出しています。これにより、観る者は生と死、そして家族の絆について深く考える機会を得ることができます。

映画「人魚の眠る家」を見た人の口コミまとめ

映画「人魚の眠る家」を見た人たちの口コミを簡単にまとめてみました。ざっと次のような感じです。

  • 「脳死」について深く考えさせられた。
  • 篠原涼子さんや松坂慶子さんの演技に感動した。
  • 映画の終盤の展開や結末に衝撃を受けた。
  • 母親の愛情と苦悩がリアルに描かれていて心に響いた。
  • 人間の生と死、家族の絆について考えさせられた。

映画「人魚の眠る家」を見た人たちの口コミを見ると、この作品が深いテーマを丁寧に描いた秀作であると評価されています。

色使いや構図の美しさ、迫真の演技に高い評価が寄せられており、観る者の心を強く打つ作品となっています。また、死というヘビーな内容にもかかわらず、面白さや感動を感じられる作品だと評されています。

映画「人魚の眠る家」に似ている映画は?

映画「人魚の眠る家」に似ていると思われる映画をいくつかピックアップしたいと思います。

明日の記憶

映画「明日の記憶」も家族の愛と記憶を失う悲劇を描いており、観る者に深い感動を与えます。若年性アルツハイマー病という重いテーマを扱いながらも、温かみのある人間ドラマを描いています。

嘘を愛する女

映画「嘘を愛する女」は、秘密と嘘が絡み合う人間関係を描いた作品で、真実とは何か、そして人が人を愛するとはどういうことかを問いかけます。長澤まさみと高橋一生の演技が光る、見応えのある映画です。映画の終盤には、意外な展開が待ち受けており、最後まで目が離せません。観る者にとって、愛とは何か、真実とは何かを問いかける作品となっています。

クリーピー 偽りの隣人

映画「クリーピー 偽りの隣人」は、一見普通の家族の裏に隠された闇を描き出し、観る者に衝撃を与えるサスペンスが特徴です。

日常の中に潜む異常性を巧みに描き出し、観る者を次第にその世界観に引き込んでいきます。西島秀俊と香川照之の対照的な演技が、緊張感を高め、物語の展開を予測不能にしています。竹内結子の繊細な演技も物語に重要な役割を果たし、観る者の感情を揺さぶります。

映画「人魚の眠る家」みんなの感想

映画「人魚の眠る家」を見た人たちの感想・評価です。

評価の平均:3.7 3.7 (3件)

医療介護に関する現状・AIの進化に関しての課題

ニックネーム:Michael さん

評価:4

あまり期待をしていなかったが、”脳死”のリアルが見えた。映画は円満そうな金持ちの家の日常からスタートする。主人公の脳死してしまう少女は開始数分でプール事故をきっかけに脳死状態に陥ってしまう。

母である篠原涼子は、わずかな希望にかけて植物状態の娘の介護を決意する。父である西島秀俊は奇跡的に医療技術系の会社経営者。

そして部下である坂口健太郎が脳から指令を出す装置を開発し、実践する。寝たきりの娘の介護もつきっきりでできるし、装置の開発も手伝える。

少しドラマチックな設定であるが『介護疲れ』『命に対する倫理観』『AI参入による人々の理解』すでに起こっている、これから起こるであろう全ての社会問題を提議していました。かなりショッキングなシーンもあって見応えのある映画だと思います。

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ハートの意味

ニックネーム:おむすび さん

評価:3

この作品を観た理由は、東野圭吾さんのミステリーが好きだからです。

この映画は可愛い愛娘が、突然事故に遭い、脳死してしまいます。医者の薦めで臓器を提供することにしました。

でも、手が動いたことにより、体は生きているのではと思い、夫は、自分の会社の研究員に頼み、娘に装置を付けさせて体を動かしたのです。

妻はそれを喜んで外につれ回すと、周囲の人たちは、不審に思いました。けれど妻はここでこの子を刺したら、自分は、殺人犯になるのかと問いつめました。家族は、妻を停めました。

すると、妹の子供が、自分の落とし物を拾おうとして事故にあったことを告白しました。そして、妻はやっと我に返ったのです。その後、脳死を認めたのです。

この映画を観て共感したことは、脳が死んでいても心臓が動いているなら、生きているのではという希望をどの親でも思うでしょう。

だけど、第3者からみたら、不審に思うのは、なぜなのでしょうか?この映画を観て考えました。お薦めしたい人は、この作品を理解できる人ですね。

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映画の中のことと割りきることができず

ニックネーム:スニーカー さん

評価:4

突然我が子が脳死状態に陥ってしまった母親の苦悩と狂気に満ちた愛情を篠原涼子さんが見事に演じていました。

医学的には死んでいるのだと言われても、すやすやと息をしながら眠っている顔色の良い娘を死んだものとして諦められる母親なんていないし、その思いを考えると胸が苦しくなり、映画の中のことと割りきることができず、視聴してしばらくはそのことばかり考えてしまいました。

母親であれば、誰でも理解できる感情だと思います。美しいことで定評のある篠原涼子さんですが、そのイメージはかなぐり捨てて挑んだ圧巻の演技でした。

篠原涼子さんと娘さんを取り巻く周囲の人の困惑は理解できますが、その冷たさに多少苛立ちや怒りを感じました。

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まとめ

映画「人魚の眠る家」の見どころを解説し、実際に映画を見た人たちの感想や評価を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この映画は、深い感情や人間の生と死について考えることが好きな方、または家族の絆や愛情について深く掘り下げたいと思っている方におすすめです。また、篠原涼子さんや西島秀俊さんなどの演技を楽しみたい方にもピッタリです。

一方、映画のテーマが重いため、軽いエンターテイメントを求めている方や、感情的になりやすい方にはあまりおすすめできません。また、現実的な問題から逃避したいと思っている方には、この映画は少し重たいかもしれません。