監督: 湯浅政明
声優: 谷花音、下田翔大、篠原信一、寿美菜子
「夜明け告げるルーのうた」は、海辺の町を舞台にした心温まる物語です。この映画は、孤独な少年と不思議な能力を持つ少女ルーの交流を描いており、彼らの友情が町の人々にも影響を及ぼしていきます。音楽とアニメーションの融合が見事に表現されており、観る者を魅了する美しい映像と感動的なストーリーで、多くの人々の心に残る作品となっています。
この記事では、その見どころ、私たちの感想、そして評価などについて説明します。それでは、この映画の魅力をいっしょに探っていきましょう。
映画「夜明け告げるルーのうた」の見どころは?
映画「夜明け告げるルーのうた」は、湯浅政明監督と吉田玲子脚本による2017年の日本の長編アニメーション映画です。この映画は、湯浅監督が抱いていた「心から好きなものを、口に出して『好き』と言えているか?」という現代への疑問を着想の源に、主人公の少年による”心の解放劇”が物語の主軸となっています。
声優としては、人魚の少女ルー役に人気子役の谷花音さん、主人公である少年カイ役を下田翔大さんが担当しています。また、ルーのパパ役には篠原信一さん、カイの祖父役には柄本明さんが演じています。
この映画の魅力は、その独特な世界観と手法にあります。湯浅監督の特徴的なアニメーションは、パースを歪ませ動きを重視したアクションシーンやポップな色使いのサイケデリックなアニメーションなど、湯浅作品でしか観ることのできない唯一無二の画作りでファンを虜にしています。
特に、斬新な水の表現は目を奪われます。湯浅監督の表現力とフラッシュアニメーションの特徴でもある滑らかな動きを生かした水のシーンにはぜひ注目したいところです。
また、湯浅監督が「好きなものを好きと言うこと」をテーマに掲げた本作は、アニメ好きもそうでない人も必見の作品となっています。劇中では思春期の少年カイと不思議な人魚の少女ルーが出会い、困難を乗り越えながら絆を紡いでいく王道のストーリーが展開します。
山場となるのは人びとに迫害されていたルーと人魚たちが命を懸けて町の人たちを助けるシーン。それまでルーの一挙手一投足を可愛らしく描いてきたこともあり、その献身的な姿は涙なしには観られません。
この映画は、湯浅監督が積み上げてきたアニメーションの力と、多くの人の心を動かすエモーショナルな物語が見事に融合している作品で、業界人・一般人の両方から評価されています。これらの要素が組み合わさって、「夜明け告げるルーのうた」は視覚的にも感情的にも鮮やかな印象を観客に残す映画となっています。
映画「夜明け告げるルーのうた」の主題歌は?
映画「夜明け告げるルーのうた」の主題歌は斉藤和義の「歌うたいのバラッド」です。この曲は1997年にリリースされ、長きにわたって愛されている斉藤和義の代表曲で、素朴でエモーショナルなラブソングとして知られています。
映画の中では、この曲が物語の感情を引き立てる重要な役割を果たしています。また、この曲は他のアーティストにも多くカバーされており、リスナーだけでなくアーティストからも愛されている名曲です。
映画「夜明け告げるルーのうた」の中で、「歌うたいのバラッド」は物語の感情を引き立てる重要な役割を果たしています。
映画「夜明け告げるルーのうた」を見た人の口コミまとめ
映画「夜明け告げるルーのうた」を見た人たちの口コミを簡単にまとめてみました。ざっと次のような感じです。
- 海の生き物のデザインが可愛い!
- ダンスが面白い。
- 音楽がいい。カイの歌が素晴らしかった。
- 湯浅作品の夜は短し歩けよ乙女と似たものを感じた。
- 斉藤和義の歌が印象的。
映画「夜明け告げるルーのうた」を見た人たちの口コミを見ると、この作品が爽快なジュブナイルファンタジーであり、少年期特有の悩みや葛藤と、その克服過程を巧みにファンタジーに織り込んでいることが高く評価されています。
また、湯浅監督の独創的な世界観が随所に表れており、観る者を魅了する作品となっていることがわかります。
映画「夜明け告げるルーのうた」に似ている映画は?
映画「夜明け告げるルーのうた」に似ていると思われる映画をいくつかピックアップしたいと思います。
崖の上のポニョ
「崖の上のポニョ」は宮崎駿監督による2008年のアニメーション映画です。人間の少年ソウスケと魔法の生物ポニョの交流を描いた作品で、「夜明け告げるルーのうた」と同様に、人間世界と異世界の交流を描いています。両作品ともに、ファンタジーの中に人間の成長や絆を描いており、ファミリー層に人気の作品となっています。
あの夏のルカ
「あの夏のルカ」はイタリア・フランス合作のアニメーション映画です。海の生物の少女ルカと人間の少年の出会いと別れを描いた作品で、「夜明け告げるルーのうた」と同様に、人間世界と異世界の存在の交流を描いています。両作品ともに、ファンタジーの中に人間の成長や絆を描いており、ファミリー層に人気の作品となっています。
河童のクゥと夏休み
「河童のクゥと夏休み」は、珍しい生き物が人間社会に現れることで起こる騒動と、主人公たちの葛藤を描いており、「夜明け告げるルーのうた」と同様に、異種族間の共生と理解についてのメッセージを伝えています。
映画「夜明け告げるルーのうた」みんなの感想
映画「夜明け告げるルーのうた」を見た人たちの感想・評価です。
湯浅政明監督の作品はほとんど観ています
ニックネーム:なお さん
評価:
配信サービスで湯浅政明監督版のデビルマンを視聴してからファンになり、湯浅政明監督の作品はほとんど観ています。
ものすごい期待を抱いてしまったせいか、「最高!」とまでは感じませんでしたが、監督ならではの色遣いだったり、劇中の「歌うたいのバラッド」のシーンは文句なしの最高だったと思います。
誰でも思うとは思いますが、どうしても某ジブリ作品と被ってしまっている部分がちらついて(本当にざっくりした設定しか被っていないんですが)その部分は「相手が悪すぎる…」と感じざるを得ませんでした。
あとはキャラクターデザインの部分でしょうか。湯浅政明監督のアニメのキャラデザが毎回違う人が担当されているのですが(大抵は)、どうしても好き嫌いとか内容との相性に好みが出てしまうんですよね。
特に私自身は最初に観て衝撃を受けた「デビルマン」、後々に配信で観た「四畳半神話大系」の印象を引き摺ってしまっていたので、どうにも「薄い」と感じてしまい、物足りないように思ってしまった気はしています。
単品としてみればかなりレベルが高いアニメと言って良かったと思うんですが、強烈な印象の作品が他に多いのでかすんでしまうというか...。いずれにせよ湯浅政明監督がお好きな方には間違いなくおススメできるアニメ映画です。
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まとめ
映画「夜明け告げるルーのうた」の見どころを解説し、実際に映画を見た人たちの感想や評価を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この映画は、湯浅政明監督の個性的な作品で、人間の少年と人魚の少女の出会いと別れを描いています。美しい画像と独特な世界観が魅力で、音楽やダンスの要素も豊かです。
そのため、アニメーション映画やファンタジー、音楽が好きな方、または新しい視点や表現方法を求める方におすすめです。
一方、ストーリー重視の方や現実主義の方には、絵先行でストーリーが雑に感じられるかもしれません。また、人魚の描写や水の表現が特徴的ですが、これらが過剰に感じられる方にはおすすめできません。