映画「かぐや姫の物語」の感想・評価・見どころは?似ている作品は?

監督: 高畑勲
声優: 朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子、高畑淳子、田畑智子、立川志の輔、上川隆也、伊集院光、宇崎竜童、中村七之助、橋爪功、宮家裕司、朝丘雪路、仲代達矢

「竹取物語って知っているけど、アニメ映画でどう描かれているんだろう?」と気になりながら、なかなか見る機会がなかった方もいるのではないでしょうか。昔話として知っている分、「内容はわかっているから今さら見なくてもいいかな」と思ってしまうこともありますよね。

でも、『かぐや姫の物語』はそんな先入観を軽く超えてくる作品です。誰もが知っているあの物語が、スタジオジブリの高畑勲監督の手によってまったく異なる深みと感情で描かれています。かぐや姫が何を感じ、何を求め、なぜ月に帰らなければならなかったのか。その内側に迫る描写は、大人になった今だからこそじんと胸に響くものがあります。

「自由に生きたいのに、周りの期待に応えなければならない」そんな感覚を抱いたことのある方には、特に心に刺さる場面が多い作品です。独特の水彩タッチで描かれた映像の美しさも、他のアニメ映画とは一線を画しています。

この記事では映画『かぐや姫の物語』の見どころや魅力などについて解説し、実際に視聴した人たちの口コミをまとめております。この映画に類似していると思われる作品についても、いくつかピックアップしているので、ご興味のある方はぜひ参考にして下さい。

映画『かぐや姫の物語』ってどんな作品?

『かぐや姫の物語』は、スタジオジブリが制作した長編アニメーション映画です。日本最古の物語のひとつとして知られる『竹取物語』を原作に、かぐや姫の喜びと悲しみ、そして命の輝きを独自の解釈で描いた作品です。公開当時から国内外で高い評価を受け、米国アカデミー賞の長編アニメーション映画賞にノミネートされるなど、世界的にも注目を集めました。

高畑勲監督が込めた深いメッセージ

本作を手がけたのは、スタジオジブリの共同創設者であり、『火垂るの墓』や『おもひでぽろぽろ』などで知られる高畑勲監督です。宮崎駿監督と並んで日本アニメーション界を代表する存在であり、本作は高畑監督が長年温めてきた企画として知られています。制作には約8年の歳月がかかったとされており、監督がこの作品にかけた情熱と思いの深さが伝わってきます。

高畑監督は、誰もが知っている『竹取物語』の物語をそのままなぞるのではなく、「かぐや姫はなぜ月に帰らなければならなかったのか」「地球での暮らしに何を感じていたのか」という内面に深く踏み込んで描いています。有名な昔話を知っているからこそ、その新しい解釈に驚かされる方も多い作品です。

声優陣と唯一無二の映像表現

『かぐや姫の物語』では、かぐや姫の声を朝倉あきさんが担当しています。オーディションで選ばれた当時新人だった朝倉さんの透き通った声が、かぐや姫の純粋さと感情の揺れを繊細に表現しており、多くの視聴者の心に残っています。竹取の翁役には地井武男さん、嫗役には宮本信子さんという実力派が名を連ねており、温かみのある家族の空気感を見事に作り上げています。

映像面でも、本作は他のアニメ映画とはまったく異なるアプローチを取っています。水彩画のような柔らかなタッチと、手描きの線が生きる独特のスタイルは、見る人に絵本をめくっているような温かさと、どこか懐かしい感覚を与えてくれます。特にかぐや姫が感情を爆発させる場面では、あえて荒削りな線や色の飛びを使った表現が用いられており、その演出は映像としての力強さと芸術性を同時に感じさせます。「アニメ映画なのに、こんな表現があるんだ」と新鮮な驚きを覚える方も多い、唯一無二の作品です。

映画「かぐや姫の物語」の見どころは?

「かぐや姫の物語」は、スタジオジブリ制作の日本のアニメーション映画で、高畑勲監督が手掛けた作品です。

この映画は、手描きでしか出せない繊細なニュアンスで描かれたアニメーションが特徴で、見ていて息が詰まるほどの凄みがあります。特に都に出るまでの描写は圧巻で、赤ん坊や小さな子どものほやほやとした感じが線1本で表現されています。

また、予告編にも使われた荒々しいタッチでかぐや姫が駆けるところなど、気持ちが伝わってくる“いい絵”のシーンがたくさんあります。

声優情報については、主人公のかぐや姫役の声優は新進女優の朝倉あきさんが演じています。また、かぐや姫を見つけ育てる翁役は、地井武男さんが演じています。地井武男さんは、作画完成前に声を収録するプレスコ方式で生前に収録を済ませており、本作が遺作となりました。

この映画は、一見あっさりしているようで、実は高い画力と膨大な手間の集積によって生み出された、本当の“リアル”を感じさせる表現があります。78歳の高畑勲監督が生み出した全く新しいアニメーション表現として、アニメーション史のエポックメイキング的作品となるでしょう。

映画「かぐや姫の物語」を見た人の口コミまとめ

映画「かぐや姫の物語」を見た人たちの口コミを簡単にまとめてみました。ざっと次のような感じです。

  • 手書きタッチのアニメーションが画期的。
  • 終始観客の心を引きつけ、かき立てる内容で飽きさせない。
  • かぐや姫の成長の描き方がいい。
  • かぐや姫の行動に対して強い怒りを感じた。
  • 登場人物の心情が丁寧に描かれており、引き込まれた。
  • 日本の伝統的な美しさが表現されていて素晴らしかった。

映画「かぐや姫の物語」を見た人たちの口コミを見ると、その美しい映像表現に感動したという声が多く見られます。特に手描き風のアニメーションや淡い色彩が、物語の儚さを引き立てていると評価されています。

また、かぐや姫の心情描写が丁寧で、現代にも通じるテーマに共感したという意見も目立ちます。一方で、展開がゆったりしているため、テンポが遅く感じたという声もあります。全体としては、深い余韻を残す作品として高く評価されています。

どこで配信してる?無料で視聴する方法は?

映画「かぐや姫の物語」はどこで視聴できるのでしょうか。メジャーな配信サイトのネットフリックスやAmazonプライムビデオでは配信されているのでしょうか。また、無料で視聴する方法はあるのか気になるところですね。

映画『かぐや姫の物語』は、現在日本国内の主要な動画配信サービスでは視聴できません。NetflixやAmazonプライムビデオ、Hulu、U-NEXTなどでは配信されていない状況です。これはスタジオジブリの配信方針によるもので、作品の鑑賞体験を大切にするため、配信よりも映画館やDVDでの視聴を重視しているとされています。

ただし、視聴方法がまったくないわけではありません。国内で『かぐや姫の物語』を観るには、TSUTAYA DISCASのDVD宅配レンタルサービスを利用する方法があります。初回登録時には無料で単品レンタルチケットがもらえるキャンペーンもあるため、これを利用すれば実質無料で視聴することも可能です。

また、海外のNetflixでは配信されている地域もあるようですが、日本国内から視聴するにはVPNサービスの利用が必要となります。ただし、VPNの使用には注意が必要です。安全性や利用規約をよく確認したうえでの判断が求められます。

今後の配信状況は変わる可能性もありますが、現時点ではDVDレンタルや地上波放送を待つのが現実的な選択肢となっています。

映画「かぐや姫の物語」に似ている映画は?

映画「かぐや姫の物語」に似ていると思われる映画をいくつかピックアップしたいと思います。

風立ちぬ

映画「風立ちぬ」は、宮崎駿監督によるスタジオジブリの作品で、夢と現実の狭間で生きる主人公の物語です。高畑勲の「かぐや姫の物語」と同様に、美しい手描きアニメーションと深い人間ドラマが特徴です。両作品は、人生の複雑さと美しさを描き出し、観る者に深い感動を与えます。

ホーホケキョ となりの山田くん

映画「ホーホケキョ となりの山田くん」は、日常の中にある家族の絆と愛をユーモラスに描いた作品です。高畑勲が監督を務め、彼の特徴である温かみのある物語と独特のアニメーションスタイルが光ります。「かぐや姫の物語」と共通しているのは、日本の家庭を舞台にした深い人間関係の探求です。

猫の恩返し

映画「猫の恩返し」は、スタジオジブリが制作したファンタジー作品で、冒険と成長をテーマにしています。この映画は「かぐや姫の物語」と異なるジャンルですが、ジブリ作品特有の魅力的なキャラクターと心温まるストーリーが共通しています。また、女童に似たキャラクターが登場するなど、ビジュアル的な共通点も見られます。

映画「かぐや姫の物語」みんなの感想・評価

映画「かぐや姫の物語」を見た人たちの感想・評価です。

評価の平均:4.0 4.0 (2件)

かぐや姫の罰の謎

ニックネーム:ハウス さん

評価:3

かぐや姫は田舎で生まれ育ち近所に住んでいる捨丸兄ちゃんととても仲がよく、とても楽しそうな子供時代を過ごしていましたが、あっという間に体が成長してしまったのでとても驚いてしまいました。

その後、かぐや姫は宮中で生活をすることになりますが、とても毎日が退屈そうでとても可哀想に見えました。

適齢期になると色んな方から求婚されますが、絶対に結婚したくなかったかぐや姫がとんでもない条件を要求していたので、捨丸兄ちゃんのことが忘れられないと感じられました。

とくに印象的だったのは、捨丸兄ちゃんと再会したときに二人の気持ちは通じていたように感じましたが、捨丸兄ちゃんは既に結婚していたので不倫関係になりそうな設定でした。

かぐや姫が過去に犯したあやまちでこの世界に送られてきたわけですが、月の世界でもかぐや姫は誰かと不倫し、罰を受けていたのだと感じました。とても理解するのに悩むシーンが多いので、数回見た方がいいと思いました。

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たくましいかぐや姫がカッコイイ

ニックネーム:たけのこ さん

評価:5

ジブリ作品としては珍しい手書きタッチの淡い色使いで、大人っぽい雰囲気です。赤ちゃんのかぐや姫がムチムチしていて男の子みたいで、短時間で一気に成長する場面は驚きました。

子供の成長はあっという間というのが凝縮されています。それを見た近所の子供から「竹の子」と連呼されバカにされるシーンは可哀想に思いましたが、とても印象に残っています。

一緒に見ていた子供がかぐや姫ごっこで、よくこのシーンのマネをしていました。かぐや姫はおしとやかなイメージでしたが、このかぐや姫は男の子と走り回っても引けを取らない活発さで、こういう捉え方もあることを知り印象が変わりました。

美しく成長したかぐや姫に、あの手この手で近寄ってくる男性たちが、ことごとくダメ出しされているのは爽快でした。女性なのにとても格好良く見えました。

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まとめ

映画「かぐや姫の物語」の見どころを解説し、実際に映画を見た人たちの感想や評価を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この映画は、美しいアニメーションと音楽、そして深いメッセージ性を求める視聴者におすすめです。手描きでしか出せない繊細なニュアンスで描かれたアニメーションは、見ていて息が詰まるほどの凄みがあり、特に都にでるまでの描写は圧巻です。

また、音楽も本当に美しく、これまでに観たジブリ作品の中でもかなり上位にくるお気に入りの作品になりました。

しかし、映画の絵や人間関係は一部の視聴者には合わないかもしれません。また、映画の長さ(約2時間半)や、一部の視聴者が感じたかもしれない「罪と罰」のテーマの理解の難しさも、一部の視聴者には合わないかもしれません。

それでも、その美しさとメッセージ性は、多くの視聴者にとって魅力的であると思います。

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