監督: 高畑勲
声優: 朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子、高畑淳子、田畑智子、立川志の輔、上川隆也、伊集院光、宇崎竜童、中村七之助、橋爪功、宮家裕司、朝丘雪路、仲代達矢
映画「かぐや姫の物語」は、日本の古典文学に基づいたスタジオジブリの傑作です。このアニメーションは、美しさと悲劇の象徴であるかぐや姫の生涯を描いています。スタジオジブリの共同創設者である高畑勲の手によって生み出されたこの作品は、視覚的にも心にも残る、時代を超えた物語を紡ぎ出しています。
この記事では映画「かぐや姫の物語」の見どころや魅力などについて解説し、視聴者の口コミをまとめております。映画「かぐや姫の物語」と類似していると思われる作品についても、いくつかピックアップしているので、ご興味のある方はぜひ参考にして下さい。
映画「かぐや姫の物語」の見どころは?
「かぐや姫の物語」は、スタジオジブリ制作の日本のアニメーション映画で、高畑勲監督が手掛けた作品です。
この映画は、手描きでしか出せない繊細なニュアンスで描かれたアニメーションが特徴で、見ていて息が詰まるほどの凄みがあります。特に都に出るまでの描写は圧巻で、赤ん坊や小さな子どものほやほやとした感じが線1本で表現されています。
また、予告編にも使われた荒々しいタッチでかぐや姫が駆けるところなど、気持ちが伝わってくる“いい絵”のシーンがたくさんあります。
声優情報については、主人公のかぐや姫役の声優は新進女優の朝倉あきさんが演じています。また、かぐや姫を見つけ育てる翁役は、地井武男さんが演じています。地井武男さんは、作画完成前に声を収録するプレスコ方式で生前に収録を済ませており、本作が遺作となりました。
この映画は、一見あっさりしているようで、実は高い画力と膨大な手間の集積によって生み出された、本当の“リアル”を感じさせる表現があります。78歳の高畑勲監督が生み出した全く新しいアニメーション表現として、アニメーション史のエポックメイキング的作品となるでしょう。
映画「かぐや姫の物語」を見た人の口コミまとめ
映画「かぐや姫の物語」を見た人たちの口コミを簡単にまとめてみました。ざっと次のような感じです。
- 手書きタッチのアニメーションが画期的。
- 終始観客の心を引きつけ、かき立てる内容で飽きさせない。
- かぐや姫の成長の描き方がいい。
- かぐや姫の行動に対して強い怒りを感じた。
- 登場人物の心情が丁寧に描かれており、引き込まれた。
- 日本の伝統的な美しさが表現されていて素晴らしかった。
映画「かぐや姫の物語」を見た人たちの口コミを見ると、最初は絵柄に戸惑いを感じていた人も多いが、物語の深さや美しい映像に引き込まれていったことがわかります。また、日本の伝統的な美しさが表現されていることを高く評価する声も多く、作品の魅力を十分に感じ取れた方も多いようです。
映画「かぐや姫の物語」に似ている映画は?
映画「かぐや姫の物語」に似ていると思われる映画をいくつかピックアップしたいと思います。
風立ちぬ
映画「風立ちぬ」は、宮崎駿監督によるスタジオジブリの作品で、夢と現実の狭間で生きる主人公の物語です。高畑勲の「かぐや姫の物語」と同様に、美しい手描きアニメーションと深い人間ドラマが特徴です。両作品は、人生の複雑さと美しさを描き出し、観る者に深い感動を与えます。
ホーホケキョ となりの山田くん
映画「ホーホケキョ となりの山田くん」は、日常の中にある家族の絆と愛をユーモラスに描いた作品です。高畑勲が監督を務め、彼の特徴である温かみのある物語と独特のアニメーションスタイルが光ります。「かぐや姫の物語」と共通しているのは、日本の家庭を舞台にした深い人間関係の探求です。
猫の恩返し
映画「猫の恩返し」は、スタジオジブリが制作したファンタジー作品で、冒険と成長をテーマにしています。この映画は「かぐや姫の物語」と異なるジャンルですが、ジブリ作品特有の魅力的なキャラクターと心温まるストーリーが共通しています。また、女童に似たキャラクターが登場するなど、ビジュアル的な共通点も見られます。
映画「かぐや姫の物語」みんなの感想・評価
映画「かぐや姫の物語」を見た人たちの感想・評価です。
かぐや姫の罰の謎
ニックネーム:ハウス さん
評価:
かぐや姫は田舎で生まれ育ち近所に住んでいる捨丸兄ちゃんととても仲がよく、とても楽しそうな子供時代を過ごしていましたが、あっという間に体が成長してしまったのでとても驚いてしまいました。
その後、かぐや姫は宮中で生活をすることになりますが、とても毎日が退屈そうでとても可哀想に見えました。
適齢期になると色んな方から求婚されますが、絶対に結婚したくなかったかぐや姫がとんでもない条件を要求していたので、捨丸兄ちゃんのことが忘れられないと感じられました。
とくに印象的だったのは、捨丸兄ちゃんと再会したときに二人の気持ちは通じていたように感じましたが、捨丸兄ちゃんは既に結婚していたので不倫関係になりそうな設定でした。
かぐや姫が過去に犯したあやまちでこの世界に送られてきたわけですが、月の世界でもかぐや姫は誰かと不倫し、罰を受けていたのだと感じました。とても理解するのに悩むシーンが多いので、数回見た方がいいと思いました。
たくましいかぐや姫がカッコイイ
ニックネーム:たけのこ さん
評価:
ジブリ作品としては珍しい手書きタッチの淡い色使いで、大人っぽい雰囲気です。赤ちゃんのかぐや姫がムチムチしていて男の子みたいで、短時間で一気に成長する場面は驚きました。
子供の成長はあっという間というのが凝縮されています。それを見た近所の子供から「竹の子」と連呼されバカにされるシーンは可哀想に思いましたが、とても印象に残っています。
一緒に見ていた子供がかぐや姫ごっこで、よくこのシーンのマネをしていました。かぐや姫はおしとやかなイメージでしたが、このかぐや姫は男の子と走り回っても引けを取らない活発さで、こういう捉え方もあることを知り印象が変わりました。
美しく成長したかぐや姫に、あの手この手で近寄ってくる男性たちが、ことごとくダメ出しされているのは爽快でした。女性なのにとても格好良く見えました。
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まとめ
映画「かぐや姫の物語」の見どころを解説し、実際に映画を見た人たちの感想や評価を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この映画は、美しいアニメーションと音楽、そして深いメッセージ性を求める視聴者におすすめです。手描きでしか出せない繊細なニュアンスで描かれたアニメーションは、見ていて息が詰まるほどの凄みがあり、特に都にでるまでの描写は圧巻です。
また、音楽も本当に美しく、これまでに観たジブリ作品の中でもかなり上位にくるお気に入りの作品になりました。
しかし、映画の絵や人間関係は一部の視聴者には合わないかもしれません。また、映画の長さ(約2時間半)や、一部の視聴者が感じたかもしれない「罪と罰」のテーマの理解の難しさも、一部の視聴者には合わないかもしれません。
それでも、その美しさとメッセージ性は、多くの視聴者にとって魅力的であると思います。