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何かを改めて感じ取れるかも

teeth さん

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この映画の見どころはなんといってもラストシーンにあると思います。無実の罪で刑務所に収監された主人公が、最後は脱獄するのですが、実に頭脳的なやり方だったのです。

こっそり調達したロックハンマーで何年もかけて地道に牢屋の壁を掘っていたのです。ポスターで隠していたことが、ラストシーンで明らかになったときは驚きでした。

刑務所内での友情なるものも描かれており、どんな境遇でも、仲間がいればなんとか凌いでいける。そんなメッセージも感じ取れるかも知れません。元々わりとエリートだった主人公は、刑務所内でも落ち着いた人格や能力を発揮し、信頼され責任ある仕事も任されます。

その姿からは、「ジタバタしても仕方ない。今日できることを、今置かれている状況をなるべく楽しむ。」といったニュアンスを個人的には感じ取れました。生きる姿勢ですね。

きつい状況の中でどう命を繋いで行くか。きっと主人公は、自由になってやるという希望があったから刑務所内で日々生きていくことができたのでしょう。

そういったものが感じ取れる描写がじんわりと面白いのです。長い間、人生がなかなか良い方向に向かわず辛い方に、この映画をお勧めしたいと思います。観たことがある方も、再度観て、何かを改めて感じ取れるかも知れません。

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