今見ても涙がでてくる
タント さん
大林宣彦監督の尾道3部作の中でも「さびしんぼう」が大変面白く感動させられました。
主人公の男子学生が昔の写真から飛び出してきた母親に出会い喧嘩したり恋をしたりするストーリーなのですが、2人のハチャメチャなやり取りにお腹がよじれるくらい笑わされました。
最初は煙たがっていた昔の母親に次第に心を開き意識しだしていく姿は青春映画そのもので切なささえ感じられました。
クライマックスの大雨の中で階段に座って寄り添っているうちに、雨に濡れたら消えてしまうという設定に大変悲しく涙が止まりませんでした。
そしてこの映画の見所としては脇役の出演者の演技にも目を引かれます。岸部一徳さんのヘンテコな教師の役や樹木希林さんと小林聡美さんの親子役でのアドリブ的なコントみたいな会話は大変面白かったです。
今見ても涙がでてくる「さびしんぼう」は年齢を問わず楽しめるオススメの作品です。