最高の一作でした
さなだボンバイエ さん
ファンタジーの世界観で母と子の絆を描いた感動の名作でした。
人間の男の子を拾った長寿の民族少女は何も知らない人間の世界で暮らすようになり、同じ何も知らない母として生きていきます。心に残るシーンは少女が息子は自分の全てだと言って手探りのままに一生懸命母親をすることにあります。
普通の人間の息子はそのうちに母親の歳に追いつき、そして追い越してしまいます。そのことが葛藤となって親子関係に不和が生じることもありました。
それでも決して切れない親子の絆がただただ美しいと思いました。絵がとにかく綺麗で、特に田舎の背景画などは思わず郷愁をそそぐものがあります。ラストシーンの親子の回想シーンは本気で泣かされます。最高の一作でした。