フランスミュ-ジカルの最高傑作。
りんか さん
この作品が完成し公開当時、カトリ-ヌ・ドヌ-ヴが大好きだったのですぐに劇場に駆け付け鑑賞しました。
セリフは勿論のこと全編が「音楽」で構成されています。ミュ-ジカルですから当然と言えば当然なのですが、音楽と映像、ヒロインであるドヌ-ヴと恋人のギイを演じるニーノ・カステルヌオーヴォも初々しい好青年ぶりでした。
雪のパリが舞台の悲恋物語ですが一番心に残ったのは、徴兵されて戻って来ないとばかり思っていた恋人ギィが他の女性と結婚し幸せな家庭を気付いていることをまのあたりに見る雪の中でのシ-ンです。
そこでミシェル・ルグランのよく知られているシェルブ-ルの雨傘のテ-マソングがひ弱で細く高い声のドヌ-ブによって悲しく歌われます。共感出来なかった部分は、ヒロインが家のためにあまり気の進まない結婚を決意して嫁ぐところ。
事情があるとはいえギィへの愛を貫けなかった設定がなんとも歯がゆい。しかしその設定ゆえこの映画はこんなに悲しくも美しくなかったわけですが、、、。
美しいものが好きな人、ミュ-ジカルに少しでも興味がある人に是非見て頂きたい作品です。おすすめできない対象は、やはりあまりにも現実的な人格の方でしょうか。