自分に自信の無い人へ
ヒコ さん
私が中学生の頃に公開された映画です。「ハウルの動く城」には「弱気な自分とどう向き合い生きて行くか」というテーマが込められていると思います。
主人公は荒地の魔女に老人の姿になる呪いをかけられてしまいますが、その呪いは主人公が眠っている間、つまり意識の無い間だけ効果を失っています。
これは、意識が覚醒している間の主人公の自信のなさが老婆の姿に反映されている、ということだと解釈できます。
その後、物語が進むにつれ主人公は若い姿のまま起きていられるようになります。その頃には、周りに弱ってしまった荒地の魔女や、傷ついたハウル、消えかけているカルシファなど、主人公が守るべき対象で溢れています。
そうして、責任感と自信を手にした主人公の呪いはいつのまにか解けており、ハウルと共に生きていく、というエンディングです。