映画の中のことと割りきることができず
スニーカー さん
突然我が子が脳死状態に陥ってしまった母親の苦悩と狂気に満ちた愛情を篠原涼子さんが見事に演じていました。
医学的には死んでいるのだと言われても、すやすやと息をしながら眠っている顔色の良い娘を死んだものとして諦められる母親なんていないし、その思いを考えると胸が苦しくなり、映画の中のことと割りきることができず、視聴してしばらくはそのことばかり考えてしまいました。
母親であれば、誰でも理解できる感情だと思います。美しいことで定評のある篠原涼子さんですが、そのイメージはかなぐり捨てて挑んだ圧巻の演技でした。
篠原涼子さんと娘さんを取り巻く周囲の人の困惑は理解できますが、その冷たさに多少苛立ちや怒りを感じました。