映画「太陽はひとりぼっち」の感想・評価・見どころは?似ている作品は?

監督: ミケランジェロ・アントニオーニ
出演: アラン・ドロン、モニカ・ヴィッティ、フランシスコ・ラバル

映画「太陽はひとりぼっち」の見どころは?

映画「太陽はひとりぼっち」は、1962年のイタリア・フランス合作で、ミケランジェロ・アントニオーニ監督による「愛の不毛」三部作の最終章となる作品です。この作品は、都会に生きる男女のはかない恋愛感情と虚無感を描いています。

主演はモニカ・ヴィッティとアラン・ドロンで、彼らが演じるビットリアとピエロという二人のキャラクターが物語の中心となります。ビットリアは明確な理由のないまま婚約者と別れ、退屈な日々を過ごしていました。

ある日、投資家の母が通う証券取引所で知り合った株式仲買人の青年ピエロと急接近し、新たな恋をはじめようとします。しかし、肉体関係まで持った二人にも何か埋められない溝がありました。

この映画の見どころは、都会に生きる人間たちの不確かな恋愛感情をモノクロのシャープな映像感覚で追求した点です。愛に空虚さしか見いだせない女性の姿を独創的な映像で映し出しています。また、この作品は、感傷に溺れることなく、突き放した冷静さで男女の別離を描いた心理的恋愛映画の秀作とされています。

また、この映画は1962年の第15回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞しており、その評価の高さも見どころの一つです。

映画「太陽はひとりぼっち」を見た人の反応は?

映画「太陽はひとりぼっち」を見た人たちの反応をまとめてみました。ざっと次のような感じです。

  • 音楽が映画の雰囲気を盛り上げていた。
  • 物議を醸したラスト5分はむしろ好き。
  • 映像美が素晴らしかった。
  • 黒塗りモニカが可愛い。
  • 証券取引所の気合いが伝わってきた。

映画「太陽はひとりぼっち」に似ている映画は?

映画「太陽はひとりぼっち」に似ていると思われる映画を3つピックアップしてみました。

情事

映画「太陽はひとりぼっち」と同じくアントニオーニ監督の作品で、「愛の不毛三部作」の一つです。主人公の女性が恋人との関係に疑問を感じ、新たな恋を求めて旅に出るというストーリーです。人間の孤独と愛の不毛を描いています。

アントニオーニ監督の「愛の不毛三部作」の一つで、結婚生活に疲れた夫婦の関係を描いています。夫婦の間に生じた溝と、それぞれが他の人々との関係を求める様子が描かれています。

赤い砂漠

アントニオーニ監督の「愛の4部作」の一つで、主人公の女性が自己の孤独と向き合い、周囲の人々との関係を模索する様子を描いています。人間の孤独と愛の不毛をテーマにしています。

映画「太陽はひとりぼっち」みんなの感想・評価

評価の平均:3.0 3.0 (1件)

全体的にシーンとした感じがする映画

ニックネーム:さなだボンバイエ さん

評価:3

ドラマティックな物語展開があるわけではありません。主人公もヒロインもどこか心に孤独を感じています。知り合って愛し合っても今一歩心の充足感を得られない。

広い都会に暮らしながらも閉塞感を味わって生きるという若者の屈託ある青春が描かれたのが印象的でした。

全体的にシーンとした感じがする映画で、それがまた登場人物の心の孤独感の演出となっています。現代劇で世界観は普通のものです。

それでも他の映画ではあまり見ない不思議な演出がなされるので、見れば不思議にも感じます。

作中で証券取引所でのシーンが登場します。狂気的なくらいに現場が活気ずいていると思いました。普段はこんな所には立ち寄らないので印象的場面でした。

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まとめ

映画「太陽はひとりぼっち」の見どころを解説し、実際に映画を見た人たちの感想や評価を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この映画は、心理的な恋愛映画や社会派ドラマに興味がある方、またはモニカ・ヴィッティやアラン・ドロンの演技を楽しみたい方におすすめです。

また、映像美を重視する方や、深いテーマを含む作品を好む方にもピッタリです。特に、都会生活の虚無感や恋愛感情の不確かさについて考えたい方には、この映画は非常に魅力的な視点を提供します。

一方、アクションやコメディが好きな方、または明確なストーリーラインやハッピーエンドを求める方には、この映画はあまりおすすめできません。物語は比較的スローペースで進行し、結末は一部の視聴者にとっては物議を醸す可能性があります。また、映画のテーマは深く、一部の視聴者にとっては重たく感じるかもしれません。