監督: 大林宣彦
出演: 冨田靖子、尾美としのり、藤田弓子、樹木希林
映画「さびしんぼう」は、大林宣彦監督によって紡ぎ出された、美しくも切ない青春物語です。この記事では、この映画の「見どころ」「感想」「評価」などについて解説していきたいと思います。
この映画に似ていると思われる作品についてもいくつか紹介したいと思いますので、ご興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
映画「さびしんぼう」の見どころは?
映画「さびしんぼう」は、1985年に公開された日本映画で、大林宣彦監督の作品です。この映画は、尾道の高校を舞台に、近くの女子高生に片思いしたヒロキが、彼女を「さびしんぼう」と名付けて覗き見していました。
そんなヒロキの前にさびしんぼうと名乗る白い顔の女子が現れます。彼女は昔の母の事をよく知っていて、ヒロキに色々な話を始めます。この映画は、片思いする少年と少女時代の母との交流を描いたファンタジー映画です。
主要キャストとしては、富田靖子さんがさびしんぼう/橘百合子役、尾美としのりさんが井上ヒロキ役、藤田弓子さんが井上タツ子役、小林稔侍さんが井上道了役を演じています。
映画の見どころは、まず一つ目に挙げられるのは、尾道の美しい風景です。この映画は尾道を舞台にしており、その美しい風景が映画全体に流れるセピアカラーの映像と相まって、観る者に深い感動を与えます。また、大林監督の独特の世界観が存分に表現されており、その大林ワールドが魅力的に描かれています。
二つ目の見どころは、主演の富田靖子さんの演技です。彼女は映画の中でさびしんぼうという謎の少女を演じており、その独特の存在感と演技力が映画の魅力を一層引き立てています。
三つ目の見どころは、映画のテーマ曲であるショパンの「別れの曲」です。この曲が映画全体を通して流れ、映画の雰囲気を高めています。
映画「さびしんぼう」を見た人の口コミは?
映画「さびしんぼう」を見た人たちの口コミをまとめてみました。ざっと次のような感じです。
- 尾道の美しい風景が印象的で、映画全体に流れるノスタルジックな雰囲気が好きだった。
- 富田靖子さんの初々しい演技が印象的。
- 映画のテーマ曲であるショパンの「別れの曲」が映画全体を通して流れ、映画の雰囲気を高めていた。
- 心が渇いた大人にブッ刺さる。
- 昔数えきれないほど見返した作品。
映画「さびしんぼう」に似ている映画は?
映画「さびしんぼう」に似ていると思われる映画をいくつかピックアップしたいと思います。
時をかける少女
映画「時をかける少女」高校生がタイムスリップの能力に目覚め、過去を変えることで未来を変えようと奮闘するSF青春映画です。主人公の少女が時間をかけて成長していく様子は、「さびしんぼう」の主人公の成長と共通点を持っています。
はるか、ノスタルジィ
映画「はるか、ノスタルジィ」は大林宣彦監督の作品で、「さびしんぼう」のその後の物語とされています。ショパンのピアノコンチェルト第1番がテーマとなっており、「さびしんぼう」で重要な役割を果たした音楽との関連性が見られます。
転校生
映画「転校生」も大林宣彦監督の作品で、少年少女の身体が入れ替わってしまう物語です。少年少女の心情を繊細に描き出しており、「さびしんぼう」と同じく青春の切なさと淡い恋心をテーマにしています。
映画「さびしんぼう」みんなの感想・評価
「さびしんぼう」を見た人たちの感想・評価です。
今見ても涙がでてくる
ニックネーム:タント さん
評価:
大林宣彦監督の尾道3部作の中でも「さびしんぼう」が大変面白く感動させられました。
主人公の男子学生が昔の写真から飛び出してきた母親に出会い喧嘩したり恋をしたりするストーリーなのですが、2人のハチャメチャなやり取りにお腹がよじれるくらい笑わされました。
最初は煙たがっていた昔の母親に次第に心を開き意識しだしていく姿は青春映画そのもので切なささえ感じられました。
クライマックスの大雨の中で階段に座って寄り添っているうちに、雨に濡れたら消えてしまうという設定に大変悲しく涙が止まりませんでした。
そしてこの映画の見所としては脇役の出演者の演技にも目を引かれます。岸部一徳さんのヘンテコな教師の役や樹木希林さんと小林聡美さんの親子役でのアドリブ的なコントみたいな会話は大変面白かったです。
今見ても涙がでてくる「さびしんぼう」は年齢を問わず楽しめるオススメの作品です。
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まとめ
映画「さびしんぼう」の見どころを解説し、実際に映画を見た人たちの感想や評価を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
この映画は、青春時代の甘酸っぱさや初恋の切なさを感じたい方、または大林宣彦監督の独特の世界観や美しい映像表現を楽しみたい方におすすめです。また、映画の中で描かれる尾道の風景やショパンの「別れの曲」など、映画の雰囲気を楽しむことができる方にもおすすめです。
一方、アクションやスリルを求める方、または現実的なストーリーを好む方には、少々物足りないかもしれません。また、映画の中で描かれる青春時代の甘酸っぱさや初恋の切なさが、過去の思い出を引き出し、感情的になる可能性がある方には注意が必要かもしれません。