映画「ファニーゲームU.S.A.」感想・評価・見どころは?似ている作品は?

監督: ミヒャエル・ハネケ
出演: ナオミ・ワッツ、ティム・ロス、マイケル・ピット、ブラディ・コーベット、デヴォン・ギアハート

映画「ファニーゲームU.S.A.」は、ミヒャエル・ハネケ監督による衝撃的なサスペンス・スリラーです。裕福な家族が湖畔の別荘で過ごすはずだった平和な休暇が、突如現れた二人の青年によって悪夢へと変わります。この映画は、観客に対する挑戦として、暴力の描写とその消費について深く問いかける作品となっています。

この記事では映画「ファニーゲームU.S.A.」の見どころや魅力などについて解説し、視聴者の口コミをまとめております。類似と思われる作品についても、いくつかピックアップしているので、ご興味のある方はぜひ参考にして下さい。

映画「ファニーゲームU.S.A.」の見どころは?

映画「ファニーゲームU.S.A.」は、ミヒャエル・ハネケ監督による2007年のサスペンス映画で、彼自身の傑作「ファニーゲーム」の舞台をアメリカに移してセルフリメイクした作品です。

主演はナオミ・ワッツで、彼女は製作総指揮も務めています。他の主要キャストにはティム・ロス、マイケル・ピット、ブラディ・コーベット、デヴォン・ギアハートが含まれています。

この映画の見どころは、その独特なストーリーテリングと演出にあります。絶望的なストーリーが魅力的で、不条理な暴力描写が印象的です。また、画面外での演出が面白く、視覚的な暴力はほとんど描かれていませんが、それが逆に観客の想像力を刺激し、緊張感を高めています。

さらに、犯人たちが視聴者側に話しかけるシーンは、観客と映画の間の「第四の壁」を壊す独特の手法で、これがこの映画を他のサスペンス映画とは一線を画す要素となっています。

また、オリジナル版と比較して完成度が高く、ハリウッドの娯楽性を真っ向から否定する、悪意に溢れた作りとなっています。そのため、観客が不愉快になるよう徹底的に作られており、その点が本作の特異な魅力とも言えます。

このように「ファニーゲームU.S.A.」は、観客を巧みに引き込む映画であり、その独自の視点と手法により、観る者に強烈な印象を残す作品となっています。

映画「ファニーゲームU.S.A.」を見た人の口コミまとめ

映画「ファニーゲームU.S.A.」を見た人たちの口コミを簡単にまとめてみました。ざっと次のような感じです。

  • 絶望的なストーリーが魅力的。
  • 不条理な暴力描写が印象的だった。
  • 画面外での演出が面白い。
  • オリジナル版と比較して完成度が高い。
  • 犯人達が視聴者側に話しかけるシーンが怖い。

映画「ファニーゲームU.S.A.」に似ている映画は?

映画「ファニーゲームU.S.A.」に似ていると思われる映画をいくつかピックアップしたいと思います。これらの作品は、いずれも「ファニーゲームU.S.A.」と同様に、平和な日常が一変し、残酷な事態に巻き込まれていく展開が描かれています。

おもしろゲーム

おもしろゲームは、ある夫婦が自宅に押し入ってきた2人の青年に、理不尽な「ゲーム」を強いられるというサスペンス映画です。「ファニーゲームU.S.A.」と同様に、無辜の家族が予期せぬ暴力に巻き込まれていく展開が描かれています。また、観客に対して「なぜ助けないのか」と問いかけるなど、視聴者の倫理観に訴えかける演出も共通しています。

バイオレンス・レイク

バイオレンス・レイクは、湖畔の別荘で家族が過ごす夏休みを舞台に、予期せぬ事件が起こるサスペンス映画です。「ファニーゲームU.S.A.」と同様に、平和な日常が一変し、残酷な事態に巻き込まれていく展開が描かれています。また、家族の絆や人間性が試される中で、観客の価値観に問いかける演出も共通しています。

ベニーズ・ビデオ

ベニーズ・ビデオは、ビデオショップの店主が、客に対して残虐な「ゲーム」を強いるサスペンス映画です。「ファニーゲームU.S.A.」と同様に、無辜の人間が加害者に操られ、理不尽な暴力に巻き込まれていく展開が描かれています。また、観客に対して「なぜ助けないのか」と問いかける演出も共通しています。

映画「ファニーゲームU.S.A.」みんなの感想・評価

映画「ファニーゲームU.S.A.」を見た人たちの感想・評価です。

評価の平均:5.0 5.0 (1件)

変わっている映画です

ニックネーム:たま さん

評価:5

悪魔のような青年2人がある家族を殺害するまでの過程を掘り下げた映画です。悪役が主役になるようなスポットの当て方をしてるのが新鮮でした!

バットエンドの不愉快な感じが今まで体験したことないモヤモヤ感なのが、この映画の一番の肝だと思います。見た目は好青年で大人の対応が出来るのに、次第に心の中の悪魔が目覚めてしまい恐ろしいゲームを家族に課せます。

度が過ぎたサイコパスな行動が次に何が起きるのか分からないハラハラ感が常にあるので目が離せません。見どころとしては途中で妻が1人になる長いシーンがあり、何とか抜け出そうと頑張っているシーンは思わず頑張れと応援したくなるぐらいのめり込みました。

展開が変わらない分1つ1つのシーンに意味があるのが伝わって来ます。バットエンドが苦手な人には絶対にオススメ出来ないぐらい後味の悪さが際立っています。

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まとめ

映画「ファニーゲームU.S.A.」の見どころを解説し、実際に映画を見た人たちの感想や評価を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この映画は、サスペンスやスリラーが好きな方、または映画のストーリーテリングや演出に興味がある方におすすめです。

特に、ミヒャエル・ハネケ監督の作品や、一般的なハリウッド映画とは一線を画す独特の視点や手法に興味がある方には、この映画は非常に魅力的でしょう。また、映画が観客に対して強烈な印象を残すことを求めている方にもおすすめです。

一方、この映画は暴力的なシーンや絶望的なストーリーが含まれているため、そういった要素が苦手な方にはおすすめできません。また、映画を通じて明確なメッセージや教訓を求めている方、またはハッピーエンドを期待する方には、この映画は必ずしも満足のいくものではないかもしれません。